借金が増える理由は人それぞれ

当事務所では,債務整理案件も取り扱っています。

法人の倒産手続はもちろん,個人の借金問題も多数取り扱っています。

最近,縁あってか,債務整理案件が増加傾向にあり,毎月のように破産手続や個人再生手続のご依頼をいただいております。

 

債務整理案件を担当させていただく中で日々思うことは,借金が増える理由は人それぞれだということです。

 

会社の倒産,病気療養,離婚,ギャンブルなど,借金が増える決定的な要因があって借金が増えるケースももちろんありますが,そういった決定的要因が見当たらないケースもあります。

 

人生において,収入が増えたり減ったりすることは,もちろんあります。

収入が減少したら,それに応じて,節約をして支出を下げればよいのですが,収入が減ったにもかかわらず生活水準を下げることができず,収入が減った分をクレジットカードで補おうとする。

そうすると,最初のうちは生活水準を下げることなく生活を続けることができるのです。特に何も起こらなければ,半年から1年程度はこの状態を続けることができます。

しかし,そういった状況で,子どもの進学や病気などで多額の出費が発生するのです。自分の親の世代も余力がないケースが多いので,そうなると,消費者金融や銀行からお金を借りて(キャッシングをして),その出費を補うしか手段がなくなるのです。

また,クレジットカードの支払を,当初は一括払いにしていたにもかかわらず,リボ払いにすることで,支払いを先送りにするしか方法がなくなるのです。

ごく普通の家庭でも,よくあることです。

こうなると,なかなか借金から抜け出すことができなくなります。

今の時代,収入を増やすことはそう簡単な事ではありません。節約をして支出を減らすと言っても,食べ盛りの子さんがいたりすると,なかなか減らせません。そんな中で,借金の返済をしていくのです。複数社から借り入れをしていたりすると,毎月各社に返済をしなければならず,振込の手間はもちろん,精神的にかなり追い込まれることになります。返済するためのやり繰りに疲れてしまうのです。

そして,借金を返済するために,借金をするようになる。それが一番楽だからです。

 

こういったケースをたくさん見てきました。

 

大切なのは,毎月の収入と支出を把握するということです。

弊所ではご依頼をいただくと,家計収支表というものを毎月作成していただき,私と一緒に毎月確認をします。一月の収入がどれだけあり,支出の内訳はどうか。それぞれ使い過ぎはないか。収入の範囲で生活ができているか。貯蓄をするためには,何をいくら削ればよいか。

収入が減った時には,一度立ち止まって,1カ月だけでよいので自分の収入と支出を記録してみてください。そうすれば,支出をどれくらい減らす必要があるのかがわかり,減らすための具体的方策が見つかるはずです。

 

もう一つ大切なのは,早めに人に相談をするということです。

とはいっても,借金はなかなか人に相談できないことです。

パートナーに対して相談するのも,とても勇気がいります。奥様が家計を管理していて,ご主人は家計には全く無頓着。奥様一人が辛い思いをして,気が付いたときには,返済できないほどの借金を背負っている。そういうケースはたくさん見てきました。

そんなときは,私に相談をしてください。相談だけでも大丈夫です。依頼は不要。相談いただいたら,今の状況を一緒に確認をして,家計が改善できるようにサポートします。

 

そして,どうしても,家計の改善では借金を返済できないときには,破産手続や個人再生手続といった手続を取ればよいのです。

これら手続は,人生の再スタートをとるために国が認めた手続です。

これまでのことは反省しなければなりませんし,債権者に対する謝罪の気持ちを忘れてはいけません。

でも,語弊を恐れずに言えば,たかがお金のことです。

きちんと反省して,謝罪をして,その上で,やり直せばよいのです。

一度や二度の失敗で,人生を諦める必要はない。

私はあなたの再出発を応援します。

 

 

 

 

 

 

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