当事務所では、資金繰りに困っておられる企業や個人事業主の方から、多数のご相談いただいています。
とはいえ、弁護士に資金繰りを相談する経営者は少ないと思います。
多くは、税理士さんやお知り合いの経営者に相談し、それでもどうしようもない時に、弁護士に相談しようという方が多いように思います。
私としては、もっと早い段階で相談していただきたいなぁと思うのですが、心理的ハードルが高いのかなと思います。
兎にも角にも、ご相談にこられる経営者の方は、どうしようもないという心理状態の方が多いので、もう破産するしかないだろうと思い込んでおられる方も、たくさんいらっしゃいます。
しかし、弁護士目線で言うと、まだ今なら事業を継続できるという場合があります。
なので、私は最初から決め打ちしてしまうのではなく、なんとか事業を継続できないか、そういった視点でお話を聞くようにしています。
ただし、事業継続のためには、経営者の事業継続の意欲が必須です。
経営者がすでに廃業を決めておらるケースでは、そのお気持ちに沿った手続をご案内するようにしています。
とはいっても、最初から廃業しましょうと話を進めるのではなく、「本当にやめますか?もう少し頑張ってみませんか?」とお声がけはしますので、その点はご容赦ください。
経営者の心の火が本当に消えてしまっているのかどうか。
資金繰りに追われ疲れ切っているけれども、本当は、できることなら続けたいという場合もあります。
なので、最後に私が確認させていただくのです。
もし少しでも続けたいというお気持ちをお持ちなら、事業継続の可能性を全力で考えます。